目元や口元にできやすい、乾燥小じわ。ふと見た鏡や自分の写真に見つけてしまうと大きなショックを受けますよね。乾燥小じわを放置していると、深いしわへと進行する可能性も。発生する原因を知り、適切なケアで美肌を目指しましょう。
乾燥小じわの原因とは?
乾燥小じわの主な原因は乾燥。じつは乾燥のほかにも、さまざまな要因が重なって発生することをご存知でしょうか。乾燥小じわを引き起こす原因の代表例を見ていきましょう。
乾燥と小じわの関連性
慢性的に肌の乾燥が続くと、角層細胞が収縮して肌のキメが粗くなります。キメが乱れると肌のハリが失われ、浅くて細かいちりめん状の小じわに。また、乾燥で角質層の水分量が低下すると肌の柔軟性も失われ、皮膚の動きが一時的に定着しやすくなります。まさにしわの生まれやすい環境ですね。
紫外線の影響
肌の弾力を司るのは、真皮層にあるコラーゲンやエラスチン。紫外線のなかでも波長の長いUV-Aは真皮層まで届くので、コラーゲンやエラスチンに直接ダメージを与えます。さらに、紫外線は活性酸素も発生させます。通常は細菌やウイルスを撃退する活性酸素も、増えすぎるとコラーゲンの質や量を低下させるので要注意。
肌のハリ不足
加齢などによる肌のハリ不足も、しわの大きな原因。ハリをつくるコラーゲンやエラスチンは加齢によって衰えていきます。真皮の構造が変化することで肌のハリや弾力は失われ、しわになりやすい状態に。しわは、できる前に予防することが大切。早めのエイジングケア(*1)が肝心ですね。
*1 年齢に応じたお手入れ
原因となる生活習慣
酸化ストレスもコラーゲンにダメージを与えます。酸化ストレスとは、タバコや睡眠不足、ストレスなどによって生まれるものです。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血流を悪くする原因にも。血流が悪くなれば、肌の乾燥も進みます。タバコは、活性酸素を発生させるものとしても有名。紫外線と同様に、コラーゲンの質や量を低下させます。
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小じわのできやすい場所
乾燥小じわが発生しやすい場所は目元や口元など。それぞれの場所にできる小じわの特徴を紹介します。
目元の小じわ
目元はもともと皮脂が少なく、乾燥しやすい場所。肌のうるおいを保ちにくいので、乾燥小じわが生まれやすい環境です。そこへ加齢や紫外線の影響が加わると、目元はよりいっそう乾燥状態に。目尻を中心に、浅く細かいしわが生まれるでしょう。また、笑顔や表情の癖によって同じ動きが繰り返される場所でもあります。乾燥小じわにとどまらず、表情じわとしても定着しやすいので注意が必要です。眼精疲労による目元の血流悪化もしわの原因となります。
口元の小じわ
口元は皮膚が薄く、乾燥しやすい場所です。目元と同様に皮脂腺や汗腺も少ないため、バリア機能は低め。構造上うるおいを保ちにくい場所といえます。もちろん、食事や会話でよく動く場所でもあるので、表情じわに進行するリスクも。乾燥小じわからスタートし、口輪筋の衰えやフェイスラインのたるみと組み合わさることで、深いしわにも発展しやすいでしょう。
おでこの小じわ
頭皮のたるみやまぶたの筋肉の衰えなどを原因とする見方もありますが、乾燥も大きな原因のひとつです。下半顔に比べるとスキンケアがおろそかになりやすく、保湿が不十分になりがち。ローションなどでしっかり保湿することが大切です。深いしわに進行すると、セルフケアでの改善は難しくなります。浅い小じわに気付いたタイミングで、早めに手を打ちましょう。
乾燥小じわの対策方法
乾燥小じわを防ぐためには、日々のスキンケアや生活習慣の見直しがおすすめ。習慣の積み重ねが、肌をすこやかな状態に導きます。具体的なケア方法や取り入れたい栄養素などを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
スキンケアによる予防
乾燥小じわ対策には、保湿ケアが重要。肌のうるおいを保つためには、ただ化粧水や美容液をたっぷり塗布するだけでは不十分です。せっかく保湿するなら、より魅力的な美容成分を取り入れ、効果的な使い方をしたいですよね。保湿ケアを頑張りたいときにおすすめのスキンケアアイテムはもちろん、化粧水を使った後のケアについても紹介します。
保湿による予防
化粧水で肌にうるおいを与え、肌の柔軟性を高めることが大切です。乾燥対策におすすめの成分は、ヒアルロン酸やセラミドなど。シワ改善有効成分を配合した医薬部外品もいいですね。化粧水は、主に水分を肌に届けるアイテム。水分だけでは蒸発するので、乳液やクリームの油分でフタをすることも大切です。乾燥肌向けのアイテムや乾燥小じわ用のアイクリームなどもおすすめ。
マッサージによる予防
血行を促進したり、身体のめぐりを良くしたりする意味ではマッサージも有効です。ただし、顔そのものの肌を動かすマッサージは皮膚を引き伸ばすリスクもあります。やり方によっては摩擦を起こすこともあるので、行う場合は顔以外がおすすめです。肌の調子を整えるためには、なによりも健康が第一。良質な睡眠や適度な運動を取り入れる一環として、身体のマッサージを行うといいでしょう。
生活習慣による予防
健康な身体がなければ、美しい肌は保てません。バランスの良い食事や適度な運動、良質で十分な睡眠を心がけましょう。新しいスキンケアアイテムを購入することだけが美容ではありません。ここでは、乾燥小じわ対策に取り入れたい栄養素を紹介します。あくまでもバランスの良い食事が前提なので、特定の食べ物ばかりに偏らないようにしましょう。良質な睡眠についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
美容に良い食べ物
細胞間脂質の主成分であるセラミドは、こんにゃくやもも、パイナップルなどに含まれています。細胞間脂質は角質層でうるおいを保持する役割を果たすので、乾燥対策としてぜひ取り入れたいですね。もちろん敏感肌の方にもおすすめです。また、目元のしわを対策したい方にはD-アミノ酸がぴったり。えびやアボカドのほかに、ヨーグルトや納豆などの発酵食品に含まれています。
美容に良い飲み物
しわ予防には、酸化を防ぐことも大切です。フィトケミカルは強い抗酸化力を持つ成分として注目されており、豆乳に含まれるイソフラボンや緑茶に含まれるカテキンはその一種。肌のターンオーバーにかかわるビタミンAが豊富な牛乳もおすすめです。表皮の生まれ変わりがスムーズであれば角層の状態も整うので、表皮性のしわ対策にはぴったりですね。煎茶も、血行促進にかかわるビタミンEが豊富です。
睡眠の取り方とその重要性
肌づくりに欠かせない成長ホルモンのほとんどは、睡眠中に分泌されます。睡眠の質を上げるためには、眠る前の過ごし方がポイント。できるだけリラックスした時間を過ごしましょう。睡眠直前の入浴やブルーライトは、身体を興奮させてしまうので避けたいですね。起きる時間を一定にしたり、日中は太陽の光を浴びたりすることも睡眠の質向上に有効です。
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