キット選びのポイントを解説する前に、ジェルネイルの特徴やメリットについて、マニキュアと比較しながら少しだけ紹介します。サロンなどでジェルネイルをすでに何度かトライしたことのある人は、読み飛ばしてしまっても大丈夫です。
ジェルネイルとは、合成樹脂でつくられたジェルを爪に塗り、LEDやUVの専用のネイルライトをあてて固めるタイプのネイル。ぷっくりとしたフォルムとツヤツヤの質感が特徴です。
キット選びのポイント
ジェルの選び方
ジェルには役割の違う3つのタイプがあります。
下地として使う「ベースジェル」、メインになる「カラージェル」、そして表面の仕上げに使う「トップジェル」です。
それぞれ選び方のポイントがあるため、順番に紹介していきます。
ベースジェル
爪に優しいノンサンディングタイプを選ぶ
ベースジェルの密着度を高めるため、ジェルネイルを塗る前に爪の表面をマットに仕上げることを、“サンディング”といいます。ツヤのある爪の上に直接ジェルを乗せると、ジェルがはじいてしまうため、必ずサンディングの工程をはさみます。サンディングはやりすぎると爪を削ってしまいペラペラになるので、注意しましょう。
慣れていないと爪に負担がかかるので、心配のいらないノンサンディングジェルがおすすめです。
カラージェル
ジェルにはコンテナタイプとボトルタイプの2種類があります。コンテナタイプはブラシにこだわりがありアートする方に、ボトルタイプはワンカラーなどシンプルなデザインをする方に向いています。
発色がいいカラージェルを選ぶ
ここでは、見た目もよくて、爪にも優しく、簡単なジェルの選び方としては、発色がいいカラージェルを選ぶことです。発色のいいカラージェルは初心者でも綺麗に塗れて、塗り重ねる回数が少なくて済むため時短で楽ちん。少し高くても高品質なカラージェルを選べば、きれいな仕上がりにつながります。
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トップジェル
テクスチャーや質感、強度の違いなどによって様々なタイプがあります。用途に合ったトップジェルを選びましょう。
ノンワイプがおすすめ
面倒なワイプの工程が不要の「ノンワイプタイプ」がおすすめ。
ワイプとは、トップジェルには完全に硬化せず未硬化ジェルが残ることがあり、その未硬化ジェルを拭き取る作業のことをワイプと呼びます。
ノンワイプであれば、単純に拭き取りをする必要がないので、時間短縮はもちろん、省エネ&省スペース、省コストにもつながります。
マットタイプのトップジェルも
ジェルネイルというとツヤツヤのイメージがありますが、表面の光沢感を抑えて大人っぽい印象の仕上げにできる「マットタイプ」もあります。落ち着きのあるデザインや優しい雰囲気のカラーによく合います。
爪に優しいジェルを選ぶための2つのポイント
仕上がりや簡単さに加え、気をつけたいのが爪に負担の少ないジェルを選ぶこと。爪に優しいジェルを選ぶ2つのポイントをご紹介します。
ジェルは「化粧品」と「雑貨」の2タイプ
ジェルネイルには、「化粧品製造販売届出済み」と「雑貨扱い」の2タイプがあります。化粧品の安全基準をクリアした原材料と顔料で作られ、爪の保護目的での使用が認められている化粧品タイプの方が安全です。
また、海外産と比べ、品質と原料にこだわっているのが国産。高品質で安全性の高いジェルを選びましょう。
オフのしやすさ
ジェルネイルはオフするときにアセトン(リムーバー)が必要です。綺麗にジェルを落とせる分、爪の表面の潤いを保つ成分も一緒に取り去ってしまうので、爪が乾燥する原因にもなります。爪に負担をかけないリムーバー不要のはがせるタイプのジェルネイルを使うのもおすすめです。
工程が多いジェルネイルは初心者には難しい、と思っている方におすすめしたいのが、塗って、硬化させるだけで誰でも手軽にジェルネイルができる「チャームスティックジェル」。
硬化時間はLEDライトでわずか20秒。ベース、カラー、トップまでが1本になったオールインワンタイプで、リムーバーを使わずに自分で簡単にピールオフができます。塗りやすいペンタイプの形状でスムーズに塗布でき、短時間でジェルネイルが楽しめます。
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ブラシの選び方
ジェルネイルのブラシには形状や長さ、材質など様々な種類がラインナップしています。好みの使い勝手や用途によって、それぞれに使い分けるのがおすすめです。
ただし、ブラシはたしかに塗りやすさなどに影響を与えるアイテムではありますが、セルネイルに初めて挑戦する場合は、購入したキットに入っているものを使えば問題ありません。
セルネイルに慣れてきたら、形状や毛の材質・長さなど、用途に合ったものや好みのものを買い足していくと良いでしょう。
ここでは参考として、ブラシの形状にどんな種類があるか、使う時の注意点はどこかについてだけ触れておきます。
形状
生え際まで塗りやすいオーバル、広くムラなく塗れるスクエア、フレンチラインが書きやすいフレンチ、細かなアートに適した細筆など、塗り方に合わせてそれぞれに適した形状があります
オーバル型
丸い穂先がキューティクル(甘皮)のカーブにフィットした形状のブラシ。爪の生え際ギリギリまで塗れるので仕上がりに差が出ます。
スクエア型
ブラシの角がキューティクルのコーナーギリギリやサイドまでしっかり入り込みやすい形状。ムラなく塗れるので、土台作りにも適しています。
オーバル型もスクエア型も定番の形状なので、爪の形や用途で使い分けるといいでしょう。
ライト選びのポイント
ライトにはLEDライト、UVライト、UV・LED両用があります。硬化時間や価格などそれぞれにメリットやデメリットがあるので、用途も含めて最適なものを選びましょう
LEDライト
硬化スピードが早く、ライトの交換が不要で管球の寿命長い反面、価格は高め。人体に影響がなく、肌に優しいというメリットもあります。
UVライト
リーズナブルなのが魅力ですが、硬化に時間がかかります。ライトを交換する必要がある上、管球寿命も短め。しみの原因になるなど、人体への影響も懸念されます。
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形状について
硬化スピードや価格、大きさなど、形状によってもそれぞれのメリットとデメリットがあります。光のムラのあるなしなど仕上がりにも差がつくので、形状の違いにも気をつけて選びましょう。
ペン型
コンパクトで場所を選ばず気軽にジェルネイルを楽しめる反面、1本ずつしか硬化できないので時間がかかります。光の当たり方にムラがでることによって、硬化にもムラが出るデメリットも。1本だけお直ししたいときにオススメです。
置き型
光のムラがなく均等に硬化が可能。5本同時に照射が可能なので効率的です。ただし置き場所の確保が必須。
また、ライトの配置もポイントで、ライトが指先の爪に当たるよう配置してあるライトがおすすめです。
ワット数について
硬化時間はジェルの設計や
、ライトの種類とワット数によって決まります。ワット数が大きいと、UV・LEDともに硬化時間の短縮が可能。ゆっくりとワット数が上昇し、硬化熱が出にくい性能のものもあるので、爪が薄く熱く感じやすい方におすすめです。