一度気になりだすと、いつまでも探し続けてしまう枝毛。枝毛があるだけで髪がまとまらなかったり、パサついた印象になったりと、気分も下がり気味になる厄介な存在です。清潔感のあるヘアスタイリングを叶えるためには、毛先まできれいな状態をキープすることが必須。今回は枝毛の種類や原因、対処法に加え、予防法までご紹介します。日々のヘアケアで枝毛対策をして、毛先まで手入れの行き届いた美しい人を目指しましょう!
枝毛とは?
「枝毛」とは、髪の毛のダメージが縦方向に進んでしまっている状態。文字通り、毛先を中心に折れたり裂けたりと枝のような見た目をしています。枝毛にもさまざまな種類がありますが、いずれも髪の毛が傷み、ダメージを受けている状態に変わりありません。対処法や予防法の前に、毛髪の構造から枝毛の仕組みを紐解いていきましょう。
髪内部は大きく三層に分かれていて、中心からメデュラ、コルテックス、キューティクルと呼ばれます。毛髪の大部分を占めるコルテックスにはタンパク質や水分が集まり、一番外側のキューティクルによって守られています。キューティクルがダメージを受けると、髪の成分が流出する原因に。水分を失い乾燥した毛髪は裂けやすく、枝毛につながります。また、枝毛とよく似た切れ毛との違いは、ダメージを受ける方向。縦方向に裂けている状態が枝毛、横方向にプツンと切れている状態が切れ毛です。
枝毛の種類とは?
実は、一口に枝毛と言っても、種類や生まれやすい条件はさまざま。大きく4種類に分けられる枝毛のそれぞれの状態と、なりやすい髪質や特徴を見ていきましょう。
-
1:毛先が枝分かれしている
-
最もイメージされやすい枝毛。毛先が二股になっていたり、細かく裂けていたりする状態を指します。「猫っ毛」と呼ばれるような、細く柔らかい髪質に多く見られます。
-
2:毛先が折れている
-
髪の途中で、直線的にポキッと折れた状態。直毛でパーマを繰り返していたり、くせ毛で縮毛矯正を頻繁に行っていたりする場合によく見られます。
-
3:毛先が細くなっている
-
毛先が極端に細くなっている髪も立派な枝毛。長い年月のダメージが蓄積されるロングヘアや、ドライヤーやヘアアイロンを長時間使う毛量の多いタイプによく見られます。
-
4:毛先が縦に裂け輪っかができている
-
一本の髪が途中で裂け、穴が開いた状態。かたくて太い剛毛を明るい色に染めた場合などの、ハイダメージによって見られます。
枝毛ができる原因とは?
枝毛にもさまざまな種類があることを見てきました。どの枝毛も、キューティクルが髪を守れなくなって起こるもの。美しい髪のカギは、キューティクルをケアすることにあります。キューティクルが受けやすいダメージには、どんなものがあるのでしょうか。身近なところに溢れているダメージの要因を知り、ヘアケアに生かしていきましょう。
カラーやパーマのアルカリによるダメージ
髪は弱酸性で、アルカリに弱い性質を持ちます。ヘアカラーやパーマで使用されるアルカリ剤はキューティクルや髪内部のタンパク質を溶かし、ダメージを与えます。
摩擦によるダメージ
濡れた髪は、キューティクルが開いていて傷みやすい状態。乾かさずに寝ると、摩擦によってキューティクルが剥がれやすくなります。また、無理やりブラッシングをする摩擦も髪を傷める原因に。
紫外線によるダメージ
紫外線はキューティクルを剥がれやすくし、毛髪のタンパク質を構成するシスティンにもダメージを与えます。髪自体への影響に加え、頭皮に炎症を引き起こすことも。ダメージレベルによっては、髪内部がスカスカになる危険性もあります。
ドライヤーやアイロンによる熱ダメージ
熱に弱いことも、キューティクルの特徴。乾いた状態では180℃で毛髪のタンパク質変性が起きます。濡れている毛髪ではさらに低い温度から変性が始まり、熱ダメージを受けやすい状態に。
ストレス
ストレスは交感神経を優位にさせ、血管を収縮させます。血管の収縮により血流は悪くなり、髪の毛への栄養が十分に行き届かない状態に。髪の主成分であるタンパク質はアミノ酸なので、髪にとっても栄養不足は深刻な問題です。睡眠不足も大きなストレスとなり、髪の栄養不足につながります。
枝毛の対処法と予防策!
枝毛の種類や原因を踏まえると、枝毛対策として効果的なヘアケアが見えてきます。髪の仕組みや、ケアで期待できる効果を知って行うことが、健康で美しい髪への近道。できてしまった枝毛の対処法と、できる前に手を打ちたい予防策について、おすすめの方法をご紹介します。生活に取り入れやすいものから始めて、髪をいたわる習慣を身につけましょう。
カットする
髪は肌と違い、自力でダメージを回復することができません。一度できてしまった枝毛は放っておくとさらに裂けていくため、枝毛部分より5cmほど上を切る必要があります。普通のはさみでは切り口からまた枝毛が生まれてしまうので、美容室でカットしてもらいましょう。
ヘアカラーを頻繁にしない
髪色を決定する場所はコルテックス。色を変えるためにはキューティクルを剥がし、薬剤を髪内部に入れ込む必要があります。頻繁なヘアカラーは髪への大きな負担になるため、2~3ヶ月ほど期間を置いて楽しみましょう。
アウトバストリートメントを使う
熱ダメージから髪を守る、アウトバストリートメントもおすすめ。洗い流すトリートメントやコンディショナーとは別に使用することで、ツヤを与えて髪ダメージを目立たないようにします。
-
【送料無料】 アネツ プレミアム ヘアエッセンス 75mL
「髪は熱に弱い」という常識を覆す、熱を利用して髪ダメージを補修する美容液。タオルドライ後、髪全体に伸ばしてからドライヤーなどを使用します。髪一本一本をコーティングし、ブラッシングなどの摩擦や、紫外線等の外部刺激から守りながらツヤのあるサラサラ髪に導きます。
詳細・ご購入はこちら
熱ダメージを抑える
濡れた髪は、キューティクルが開いた無防備な状態。ヘアアイロンやコテはきちんと乾かしてから使用しましょう。ドライヤーの前には、タオルドライで余分な水分を吸い取ることも大切。髪の根本から乾かし始め、ダメージが蓄積されやすい毛先は最後になるように動かすことで負担を最小限にすることができます。ドライヤーは30cmほど離し、同じ場所にあて続けないことがコツ。
摩擦を抑える
摩擦を避けるためには、目の粗いヘアブラシがおすすめ。シャンプー前のブラッシングは、髪のもつれをほぐして摩擦を軽減します。髪への負担を減らすため、毛先からとかしましょう。また、半乾きの髪のまま眠ると、弱った状態の髪がタオルや枕との摩擦ダメージをダイレクトに受けてしまいます。髪は必ずしっかり乾かしてから眠りましょう。
髪にも紫外線対策を!
髪の紫外線対策には、物理的な遮断やスプレータイプのアイテムがおすすめ。帽子をかぶったり、遮光性のある日傘を選んだりすることで紫外線を浴びない工夫を。UVカット機能のあるヘアスプレーやヘアミストも、上手に活用していきましょう。
枝毛を正しくケアしてサラサラ美髪へ!
枝毛のさまざまな種類と原因を踏まえた、おすすめの対策方法をご紹介してきました。紫外線や摩擦、熱ダメージなど、私たちの髪はダメージにつながるリスクに日々さらされています。一度できてしまった枝毛は修復できません。生活習慣やホームケアを見直してキューティクルを守り、枝毛のない“美髪”を保ちましょう!
美容コラム一覧に戻る >