健康と美容の大敵である「冷え性」。 特に、血行が悪くなると新陳代謝が鈍り、肌のターンオーバーが遅くなります。そうなると、肌がカサついたり、顔色もくすんで見えたりと嬉しくないことも。この記事では冷え性の改善方法や、おすすめアイテムをご紹介します。自分に合ったセルフケアを取り入れながら、冷え知らずの体質に近づいていきましょう。
冷え性はなぜ起こる?
冷え性の原因はひとつではなく、複数存在します。人によってはいくつかの原因が重なっていることも。ここでは冷え性の主な原因を解説します。
冷え性の原因
基礎代謝の低下
生命を維持するための必要最低限のエネルギーを「基礎代謝」と言います。体の中でエネルギーが作られる時に、熱を生じますが、基礎代謝が低い人は熱が生じにくく冷えを感じやすくなります。基礎代謝が低いということは、摂取した栄養をエネルギーに変える効率が悪く、体温も低くなり冷え性が起きやすくなるのです。
筋力の低下
運動不足や加齢によって筋肉量が低下すると、冷えの原因になります。体の熱の多くは筋肉によって作り出されるため、筋力が低下すると血行が悪くなり、代謝が下がるからです。そのため、運動をする習慣をつけ、筋肉を維持することが大切です。特に「第二の心臓」と言われるふくらはぎの筋肉を鍛えることで、全身の血の巡りを促進し、冷えの予防につながります。
食生活
ダイエットによる極端な食事制限や、偏食などで栄養バランスが偏った食習慣は、吸収される栄養素が不足します。すると、体の中でエネルギーや熱をうまく作れず、体温を適切に保てなくなり冷えにつながります。体を温めると言われる食材を意識してとるなどの工夫をしてみましょう。
自律神経の乱れ
季節にかかわらず、人の体温がほぼ一定に保たれているのは、自律神経の働きによるものです。慢性的な寝不足や不規則な生活リズム、寒暖差などは自律神経を乱す要因となり、体温調節の機能がうまく働かなくなります。またストレス過多の状態が続くと、血流の低下や自立神経の乱れを招き、冷えの原因となります。
肌や髪への影響について
血行不良になると、皮膚のすみずみまで栄養が届かず、肌はもちろん髪も影響をうけます。新陳代謝が悪くなるため、乾燥やくすみ、肌荒れ、シワなどの原因になります。また髪もパサつき、ハリやツヤがなくなり、薄毛や抜け毛の原因にも。冷え性になると肌や髪へ行き渡る血液も不足するため、美肌・美髪にとって大敵なのです。
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冷え性の種類
ひと言で冷え性といっても、さまざまなタイプがある事は意外と知られていないもの。ここからは、冷え性の4タイプを解説します。
四肢末端タイプ
手の先や足の先といった心臓から離れている場所が冷たいと感じるのが特徴です。ダイエットや栄養不足が原因になる場合が多く、ただ手足を温めるだけではなかなか改善されません。まずは、内臓を温める事を意識して、おなかや腰などの保温を心がけて体全体に温かさを伝えるようにしましょう。
下半身タイプ
足や下半身が冷え、上半身がのぼせるタイプです。姿勢の悪さや長時間のデスクワークなどが原因で、骨盤のゆがみを引き起こすことで下半身が血行不良となり冷え性に陥ります。入浴やこまめなストレッチなどを行い、代謝をよくしましょう。
内臓タイプ
身体の外側ではなく、胃腸や大腸といった体内が冷えるタイプです。自律神経がうまく働かず、内臓に血液が行き届かなくなることで内臓の冷えが発生します。手足が冷えていないケースもあり、自覚できないことがあります。体を温める食べ物をとって、内臓の冷えを予防しましょう。
全身タイプ
体の表面も内側も冷えるタイプです。基礎代謝の低下が原因で、体全体が冷えてしまうのです。他のタイプと比べて、手足の冷えはさほど自覚症状がありませんが、免疫力が低下していることもあるので、見逃さずに対処しましょう。
冷え性の改善方法
身体を温める効果のある食事を取ろう
冷え性を改善するには、何よりも体を温める事が重要です。冷たい食べ物や飲み物をとりすぎている方は、バランスのとれた食事を基本に、冷え性を改善できる食べ物や飲み物をとりましょう。例えば、冬に採れる旬の野菜や根菜類、発酵食品などです。また、リラックス効果のあるハーブティーで体の内側から温めるのもおすすめです。
血行を良くすることを生活に取り入れよう
運動によって、筋肉を鍛えると熱量も上がり、血行が良くなって末端冷え性の改善や予防につながります。運動経験がない方や運動が苦手な方におすすめなのはストレッチです。ストレッチを行うと、筋肉の緊張がほぐれて血行が良くなります。巡りの良い体をキープするためにも普段からストレッチを取り入れましょう。体を温める生活習慣として、冷えの解消に効果抜群なのは入浴です。シャワーで済ませがちな方もなるべく湯船につかりましょう。
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